ばね用ベリリウム銅-板バネ・板金加工例

ばね用ベリリウム銅板 C1720P（25合金・アロイ25） の板ばね・板金加工例

薄板バネ加工、板金加工分野においてはよく”ベリ銅”などとも呼ばれ、高性能バネやコネクタ、電気機器用薄板ばね部品などによく用いられる、C1720Pに代表されるバネ用ベリリウム銅板による薄板精密板金・板バネ加工製品サンプルです。

ばね用ベリリウム銅板とは、りん青銅板や真鍮板（黄銅板）などと同じく、伸銅品の一種であり、ベリリウム銅を圧延した板材のことを言います。

ベリリウム銅とは、銅合金の一種であり、銅（Cu）を主成分とし、ベリリウム（Be）0.4～2.2%と少量のコバルト（Co）、ニッケル（Ni）及び鉄（Fe）を添加した析出硬化形の高銅合金で、25合金（C1720相当）に代表される高強度合金と、50合金（JIS Z 3234 3種相当）に代表される高伝導性合金（高電導度合金）に大別されますが、板バネ材の用途などで用いられるベリリウム銅板は、C1720Pが一般に市中流通しているようです。

バネ用ベリリウム銅板 C1720P は、耐食性がよく、時効硬化処理前には展延性に富み、時効硬化処理後は、耐疲労性・導電性が増加する材料で、メーカーにより多少呼称は異なるようですが、”25合金”や”アロイ25”などと呼ばれ、ベリリウム銅板の中では最も一般的で、銅をベースとした商業用の銅合金の中で最高の強度と硬さをもつ高性能のバネ材に適した高強度合金です。
JIS規格には、C1720PのほかにもC1700PやC1751Pなどがバネ用ベリリウム銅板として規定されていますが、これらは市中品としては入手が困難なようです。

それぞれのバネ用ベリリウム銅板の板ばね加工、板金加工サンプルごとに、実際に行った板バネや板金の加工方法や用途、図面形状などの情報も公開できる範囲で掲載しておりますのでお見積もり・ご注文の際の参考にしてください。

板ばねピン試作｜ばね用ベリリウム銅板 C1720P 板バネ・板金加工例

バネ用ベリリウム銅板の板バネ加工・薄板精密板金サンプルとして、企業様向け、ピン形状の板ばねとして利用（詳細使用方法は不明）する板ばねピン試作の薄板精密板金加工実績です。

製品サンプル写真（クリックで拡大）

ベリリウム銅板ばねピン試作 C1720P t0.4

図面形状又はスケッチデータ

【ベリリウム銅板ばねピン ベリリウム銅板 C1720P t0.4 の概略図面】

設計・加工のポイント

非常に細長い形状のため、レーザーカットやシャーリングカットではタワミ・ひずみが発生してしまうことと、製品の幅寸法に非常に高精度の寸法が求められることから、ブランク加工（展開形状の外形加工）にはワイヤー加工（ワイヤーカット）を採用しています。
曲げ加工は一箇所だけですが、スプリングバックを考慮した曲げ加工を行う必要があります。ベリリウム銅板は、冷間圧延によって製造されるので方向性（異方性）が高い薄板であるため、曲げ軸が圧延方向に直角になるように材料取りをします。（上のスケッチ図参照）

スプリングバック

スプリングバックとは、素材に弾性があるため、曲げ加工など所定の形に成形しても加工終了後加圧力を開放した時に、はね返りにより曲げた角度よりも開いてわずかに加工前の形状に戻ってしまう現象をいいます。スプリングバック量は材質や曲げ、絞りの量に左右されます。

製品情報・板金加工データ等

• 加工カテゴリー ： 精密板金加工・薄板ばね加工、試作
• 製品名称 ： ベリリウム銅板ばねピン
• お客様 ： 企業様向け
• 製品用途 ： 詳細用途は不明
• 設計者 ： お客様
• 加工用図面形式 ： CAD作図によるFAX紙図面
• 製品構成部品点数 ： 1点
• 組立方法 ： －
• 製品概略サイズ ： 4.0mm（W）×60mm（L）×4.0mm（H）
• 素材材質・材料 ： ばね用ベリリウム銅板 C1720P（旧JIS記号：BeCuP2）
• 板厚 ： t0.4mm
• 表面処理 ： なし
• 製作数量 ： 5個
• ブランク加工方法 ： ワイヤーカット（ワイヤー加工）^（1）
• 曲げ加工内容： プレスブレーキ曲げ^（2）（1箇所）
• 絞り加工 ： なし
• 穴加工方法 ： －
• 穴加工数 ： なし
• タップ加工数 ： なし
• 溶接箇所 ： 溶接なし
• 溶接後の表面処理 ： －
• 図面指示の特定寸法公差 ： 幅寸法 ＋0、－0.05
• 図面指示なき寸法公差 ： 板金加工品の一般公差（JIS B 0408-B^（5） 打抜き・曲げ・絞り）
• 金型又は簡易ジグ製作の要否 ： 不用
• 加工難易度 ：
• 材料費価格（材料コスト） ：
• 加工賃価格（加工コスト） ：
• 表面処理価格（表面処理コスト） ： －
• トータル価格（トータルコスト） ：
• 納期 ： （注文後営業日15日以上程度）
• 評価（満足度） ：

ベリリウム銅3点端子｜C1720P 板ばね・板金加工例

バネ用ベリリウム銅板の板バネ加工・薄板精密板金サンプルとして、企業様向け、三点のツメ形状をもつ端子として利用（詳細使用方法は不明）するベリリウム銅3点端子の薄板精密板金加工実績です。

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ベリリウム銅（C1720P）3点端子 精密板金加工例

図面形状又はスケッチデータ

【ベリリウム銅3点端子 C1720P t0.3の概略図面】

設計・加工のポイント

3個の端子が連結しているジョイント部の連結幅は、板厚t0.3よりもさらに細く、幅0.1であり、板厚よりも細い幅を残して外形（ブランク）を加工する必要があることや、細長形状の端子の幅の公差も±0.05の精度が求められる部品であることから、ブランク加工には、高い精度の加工が可能なワイヤーカット加工を採用しています。
具体的には、掴み代を考慮した適当な矩形サイズをシャーリング加工により切り出しを行い、プレス抜きにより予め穴加工を行ったあと、外形形状の加工をワイヤー放電加工機によりワイヤーカットしています。

製品情報・板金加工データ等

• 加工カテゴリー ： 精密板金加工・薄板ばね加工
• 製品名称 ： ベリリウム銅3点端子
• お客様 ： 企業様向け
• 製品用途 ： 詳細用途は不明
• 設計者 ： お客様
• 加工用図面形式 ： CAD作図によるFAX紙図面
• 製品構成部品点数 ： 1点
• 組立方法 ： －
• 製品概略サイズ ： 12mm（W）×41mm（L）×0.3mm（H）
• 素材材質・材料 ： ばね用ベリリウム銅板 C1720P（旧JIS記号：BeCuP2）
• 板厚 ： t0.3mm
• 表面処理 ： なし
• 製作数量 ： 10個
• ブランク加工方法 ： シャーリングカット^（4）、ワイヤーカット（ワイヤー加工）^（1）
• 曲げ加工内容： －
• 曲げ加工箇所数： なし
• 絞り加工 ： なし
• 穴加工方法 ： プレス抜き（セットプレス^（3））
• 穴加工数 ： 3-φ1
• タップ加工数 ： なし
• 溶接箇所 ： 溶接なし
• 溶接後の表面処理 ： －
• 図面指示の特定寸法公差 ： 幅寸法など ±0.05
• 図面指示なき寸法公差 ： 板金加工品の一般公差（JIS B 0408-B^（5） 打抜き・曲げ・絞り）
• 金型又は簡易ジグ製作の要否 ： 不用
• 加工難易度 ：
• 材料費価格（材料コスト） ：
• 加工賃価格（加工コスト） ：
• 表面処理価格（表面処理コスト） ： －
• トータル価格（トータルコスト） ：
• 納期 ： （注文後営業日15日以上程度）
• 評価（満足度） ：

端子ピン板バネ｜ばね用ベリリウム銅板 C1720P 板ばね・板金加工例

バネ用ベリリウム銅板の板バネ加工・薄板精密板金サンプルとして、企業様向け（詳細使用方法は不明）の端子ピン板バネ（仮称）の薄板精密板金加工実績です。

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端子ピン板バネ ばね用ベリリウム銅精密板金加工例

（拡大写真）

図面形状又はスケッチデータ

【ベリリウム銅製 端子ピン板バネ C1720P t0.4の概略図面】

設計・加工のポイント

幅2mmで高さ9mm程度で立ち上がり、途中、斜め形状に曲がり部を形成している部分がベリリウム銅の高性能のばね性を生かした板ばねの役割を果たす板バネピンになっています。
加工方法としては、掴み代を考慮した適当な矩形サイズをシャーリング加工により切り出しを行い、外形形状の加工をワイヤー放電加工機によりワイヤーカット後に曲げ加工しています。

製品情報・板金加工データ等

• 加工カテゴリー ： 精密板金加工・薄板バネ加工
• 製品名称 ： 端子ピン板バネ（仮称）
• お客様 ： 企業様向け
• 製品用途 ： 詳細用途は不明
• 設計者 ： お客様
• 加工用図面形式 ： CAD作図によるFAX紙図面
• 製品構成部品点数 ： 1点
• 組立方法 ： －
• 製品概略サイズ ： 7mm（W）×22.5mm（L）×9mm（H）
• 素材材質・材料 ： ばね用ベリリウム銅板 C1720P（旧JIS記号：BeCuP2）
• 板厚 ： t0.4mm
• 表面処理 ： なし
• 製作数量 ： 15個
• ブランク加工方法 ： シャーリングカット^（4）、ワイヤーカット（ワイヤー加工）^（1）
• 曲げ加工内容： プレスブレーキ曲げ^（2）
• 曲げ加工箇所数： 2箇所（90°曲げ1箇所＋鈍角曲げ1箇所）
• 絞り加工 ： なし
• 穴加工方法 ： －
• 穴加工数 ： なし
• タップ加工数 ： なし
• 溶接箇所 ： 溶接なし
• 溶接後の表面処理 ： －
• 図面指示の特定寸法公差 ： 幅寸法など ±0.05
• 図面指示なき寸法公差 ： 板金加工品の一般公差（JIS B 0408-B^（5） 打抜き・曲げ・絞り）
• 金型又は簡易ジグ製作の要否 ： 不用
• 加工難易度 ：
• 材料費価格（材料コスト） ：
• 加工賃価格（加工コスト） ：
• 表面処理価格（表面処理コスト） ： －
• トータル価格（トータルコスト） ：
• 納期 ： （注文後営業日15日以上程度）
• 評価（満足度） ：

スプリング板｜ばね用ベリリウム銅板 C1720P 板バネ・板金加工例

バネ用ベリリウム銅板の板バネ加工・薄板精密板金サンプルとして、企業様向け、電気機器用の接点スイッチ部品として利用（詳細使用方法は不明）するスプリング板の板ばね・薄板精密板金加工実績です。

製品サンプル写真（クリックで拡大）

スプリング板｜ばね用ベリリウム銅板バネ加工例

（ピン部拡大写真）

図面形状又はスケッチデータ

【スプリング板（ベリリウム銅板バネ） C1720P t0.4の概略図面】

設計・加工のポイント

160度程度で鈍角に曲げ加工してある部分が板バネの役割を果たす電気機器の接点スイッチ部品として利用されるスプリング板になっています。
位置決め用のピン部の幅は、板厚と同じ0.4mmですが、この部分の加工においても、ワイヤ放電加工機によるワイヤーカットであれば精度良く加工することができます。

製品情報・板金加工データ等

• 加工カテゴリー ： 精密板金加工・板バネ加工
• 製品名称 ： スプリング板（仮称）
• お客様 ： 企業様向け
• 製品用途 ： 電気機器用の接点スイッチ部品として利用（詳細用途は不明）
• 設計者 ： お客様
• 加工用図面形式 ： CAD作図によるFAX紙図面
• 製品構成部品点数 ： 1点
• 組立方法 ： －
• 製品概略サイズ ： 8mm（W）×22.5mm（L）×2.5mm（H）
• 素材材質・材料 ： ばね用ベリリウム銅板 C1720P（旧JIS記号：BeCuP2）
• 板厚 ： t0.4mm
• 表面処理 ： なし
• 製作数量 ： 20個
• ブランク加工方法 ： シャーリングカット^（4）、ワイヤーカット（ワイヤー加工）^（1）
• 曲げ加工内容： プレスブレーキ曲げ^（2）
• 曲げ加工箇所数： 1箇所（160°鈍角曲げ）
• 絞り加工 ： なし
• 穴加工方法 ： －
• 穴加工数 ： なし
• タップ加工数 ： なし
• 溶接箇所 ： 溶接なし
• 溶接後の表面処理 ： －
• 図面指示の特定寸法公差 ： 幅寸法など ±0.05
• 図面指示なき寸法公差 ： 板金加工品の一般公差（JIS B 0408-B^（5） 打抜き・曲げ・絞り）
• 金型又は簡易ジグ製作の要否 ： 不用
• 加工難易度 ：
• 材料費価格（材料コスト） ：
• 加工賃価格（加工コスト） ：
• 表面処理価格（表面処理コスト） ： －
• トータル価格（トータルコスト） ：
• 納期 ： （注文後営業日10日以上程度）
• 評価（満足度） ：

導体固定バネ金具（薄板ばねホルダー）｜C1720P 板ばね・板金加工例

バネ用ベリリウム銅板の板バネ加工・薄板精密板金サンプルとして、企業様向け、機械装置内部の導体を位置決め固定するための押さえ金具として利用（詳細使用方法は不明）する導体固定バネ金具（薄板ばねホルダー）の板バネ・薄板精密板金加工実績です。

製品サンプル写真（クリックで拡大）

導体固定バネ金具（3種類：A、B、C）

導体固定バネ金具A（最上部写真左のもの）
導体固定バネ金具B（最上部写真中央のもの）
導体固定バネ金具C（最上部写真右のもの）

図面形状又はスケッチデータ

【導体固定バネ金具（ベリリウム銅薄板ばねホルダー） C1720P t0.2の概略図面】

設計・加工のポイント

ワイヤ放電加工機によるワイヤーカットで外形を加工した後、曲げ加工を行います。
曲げ加工においては、板厚がt0.2と薄板であり、また幅が太いところでも6mm、細い部分では2mmしかないため、特に幅2mmの部分の曲げ加工においては、曲げ加工時の突き当てが不安定であり、曲げ線との直角出しに注意を払う必要があります。

製品情報・板金加工データ等

• 加工カテゴリー ： 精密板金加工・薄板バネ加工
• 製品名称 ： 導体固定バネ金具（仮称）
• お客様 ： 企業様向け
• 製品用途 ： 機械装置内部の導体を位置決め固定するための押さえ金具として利用（詳細用途は不明）
• 設計者 ： お客様
• 加工用図面形式 ： CAD作図によるFAX紙図面
• 製品構成部品点数 ： 3点
• 組立方法 ： －
• 製品概略サイズ ： 6mm（W）×25mm（L）×25mm（H）
• 素材材質・材料 ： ばね用ベリリウム銅板 C1720P（旧JIS記号：BeCuP2）
• 板厚 ： t0.2mm
• 表面処理 ： なし
• 製作数量 ： 導体固定バネ金具A、B 及び C 各10個
• ブランク加工方法 ： シャーリングカット^（4）、ワイヤーカット（ワイヤー加工）^（1）
• 曲げ加工内容： プレスブレーキ曲げ^（2）
• 曲げ加工箇所数： 2箇所
• 絞り加工 ： なし
• 穴加工方法 ： プレス抜き（セットプレス^（3））
• 穴加工数 ： 1-φ1.6、1-φ3.6
• タップ加工数 ： なし
• 溶接箇所 ： 溶接なし
• 溶接後の表面処理 ： －
• 図面指示の特定寸法公差 ： 幅寸法など ±0.05
• 図面指示なき寸法公差 ： 板金加工品の一般公差（JIS B 0408-B^（5） 打抜き・曲げ・絞り）
• 金型又は簡易ジグ製作の要否 ： 不用
• 加工難易度 ：
• 材料費価格（材料コスト） ：
• 加工賃価格（加工コスト） ：
• 表面処理価格（表面処理コスト） ： －
• トータル価格（トータルコスト） ：
• 納期 ： （注文後営業日15日以上程度）
• 評価（満足度） ：

スイッチ接点板｜バネ用ベリリウム銅板C1720P 板ばね・板金加工例

バネ用ベリリウム銅板の板バネ加工・薄板精密板金サンプルとして、企業様向け、平板状のスイッチ接点として利用（詳細使用方法は不明）するスイッチ接点板の薄板精密板金加工実績です。

製品サンプル写真（クリックで拡大）

ベリリウム銅スイッチ接点板 2種類（A:上段、B：下段）

スイッチ接点板A（最上部写真の上段のもの）

スイッチ接点板B（最上部写真の下段のもの）

拡大写真（スイッチ接点板B）

図面形状又はスケッチデータ

【ベリリウム銅スイッチ接点板（スイッチ接点板Aの場合） C1720P t0.3の概略図面】

設計・加工のポイント

このベリリウム銅スイッチ接点板は、少々複雑な形状になっている先端の引っ掻き爪のような部分は、それぞれの角部が丸みを帯びないで極力鋭角が出るようにカットする必要があることから、ワイヤー放電加工機によるワイヤーカットによりブランク加工しています。
ワイヤーカット加工におけるワイヤ放電加工機のワイヤ線径は、φ0.25のワイヤを使用しているため、被加工物の角部のR寸法は、通常R0.15程度となります。

製品情報・板金加工データ等

• 加工カテゴリー ： 精密板金加工・薄板金属加工
• 製品名称 ： ベリリウム銅スイッチ接点板（仮称）
• お客様 ： 企業様向け
• 製品用途 ： 平板状のスイッチ接点として利用（詳細用途は不明）
• 設計者 ： お客様
• 加工用図面形式 ： CAD作図によるFAX紙図面
• 製品構成部品点数 ： 2点
• 組立方法 ： －
• 製品概略サイズ ： 5mm（W）×18.5mm（L）×0.3mm（H）
• 素材材質・材料 ： ばね用ベリリウム銅板 C1720P（旧JIS記号：BeCuP2）
• 板厚 ： t0.3mm
• 表面処理 ： なし
• 製作数量 ： スイッチ接点板A 及び スイッチ接点板B とも 各10個
• ブランク加工方法 ： シャーリングカット^（4）、ワイヤーカット（ワイヤー加工）^（1）
• 曲げ加工内容： －
• 曲げ加工箇所数： なし
• 絞り加工 ： なし
• 穴加工方法 ： プレス抜き（セットプレス^（3））
• 穴加工数 ： 1-φ1.6
• タップ加工数 ： なし
• 溶接箇所 ： 溶接なし
• 溶接後の表面処理 ： －
• 図面指示の特定寸法公差 ： ±0.05
• 図面指示なき寸法公差 ： 板金加工品の一般公差（JIS B 0408-B^（5） 打抜き・曲げ・絞り）
• 金型又は簡易ジグ製作の要否 ： 不用
• 加工難易度 ：
• 材料費価格（材料コスト） ：
• 加工賃価格（加工コスト） ：
• 表面処理価格（表面処理コスト） ： －
• トータル価格（トータルコスト） ：
• 納期 ： （注文後営業日10日以上程度）
• 評価（満足度） ：

注記（用語の説明）

注（1）．ワイヤーカット（ワイヤー加工）

工作物と電極との間の放電現象を利用して行う加工。
走行する金属製（主に真鍮製）のワイヤー電極を用いて電極・工作物間に短い周期で繰り返されるアーク放電によって被加工物表面の一部を除去する機械加工の方法。
ワイヤー加工は、被加工物が電気を通す材質（導体）でなければ加工できないという特徴がある。精度の高い加工が可能なため金型を製作するために広く用いられる。ワイヤー加工を行う工作機械をワイヤ放電加工機という（参考写真以下）。

注（2）．プレスブレーキ曲げ（ベンダー加工）

鋼板・板材を曲げ加工すること。一般にV型のダイに乗せた板材をプレス加圧し、塑性変形させて任意の角度に曲げる。板金加工品の完成度は、曲げ加工の精度に拠るところが大きく、板金の基本的かつ重要な加工工程の一つ。以下のような機械で曲げ加工する。

注（3）．セットプレス

鋼板・板材に穴などのパンチング加工を行う機械。

注（4）．シャーリングカット（シャーリング加工）

鋼板・板材を切断すること。切断の原理は、紙を切るハサミと同様。
以下のような機械で加工する。

注（5）．JIS B 0408-B

金属プレス加工品（金属板を打抜き・曲げ・絞りによってプレス加工したもの）の普通寸法公差（特に図面に指示のない寸法の公差、一般公差）は、JIS B 0408（金属プレス加工品の普通寸法公差）に規定される等級”B級”によるという意味。各等級の普通寸法許容差は以下。

関連情報・参考ページ